31.私を変えてくれた人
2021年7月1日
私 『お願いがあるのですが、緑の柱、格納されている状態を見せていただけないでしょうか?』
昨日、材木が届きましたよと言っていたので担当者さんにLINEした。
担当者さんから画像が送られてきた。
【送られてきた画像】
担当者さん『現場にトラックが入れず、作業場に収納しております。』
(;^ω^)
(違う。現場で直接見たかったんだけど…。)
相変わらずの担当者さんあるあるだった。
私の望む結果の一歩引いたような答えが返ってくることがある。
私 『見たいのは実際の目でして。大丈夫ですか?』
とりあえず、こちらの動向を言う事を頑張ってみる。
担当者さん『ぜひ見ていただきたいです。ご都合はいかがでしょうか?こちらは今日とかでも大丈夫ですよ。』
(≧▽≦)それです!
乗り気な担当者さんの申し出に浮かれる。
打合せの相談もした。
私 『次回打合せですが、主人と相談し、私は土日休みなので、私だけが行って以前の回答を伝えてきてもよいのではとなりました。』
担当者さん『今週の土曜日に私がお伺いしてもよろしいでしょうか?』
私 『アパートで打合せという形でよいですよね?』
担当者さん『その通りです。おじゃまさせていただきたいです。』
(≧▽≦)乗り気だ…!
もうワクワクが止まらない。
今週は楽しい事だらけののラインナップである。今日は緑の柱を見に担当者さんの待つ作業場へ。そして今週末にアパートで担当者さんと打合せ。
(思いっきり楽しもう。)
夕方、仕事終わりに作業場へ車で向かった。
広い敷地全部が工務店さんの作業場だった。
担当者さん「お待ちしておりました。」
車から降りると笑顔で迎える担当者さん。
作業場では大工さんが柱の加工を行っていた。会釈し、格納されている柱を写真を撮る。
担当者さんがとあるA4の紙を見せてくれた。
ファイナンシャルプランを作ったらしい。
【担当者さんが作ったファイナンシャルプラン】
担当者さん「この間、断られた工務店さんの話をK様から聞いて、それがきっかけで作りました。是非、モニターになって頂けませんか?」
私 「わかりました。面白そうなのでいいですよ。」
2021年7月3日
担当者さんが今日、アパートに来る日。
2人だけで打合せの予定。
担当者さん「頼まれていたものをお持ちしました。こちらで宜しかったですよね。」
頼んでいたブログで使うこれまでの打合せシートをもらった。
私 「今日の打合せシートもあとで下さいね。ブログで使います。」
担当者さん「…ああ、いえ、今日は持ってきてません。」
私 「それは困りますね、今何かの用紙を持ってきます。書きながら話進めましょう。」
担当者さん「…いえ、大丈夫です。書かなくても大丈夫です。」
私 「??」
理由はよくわからなかったが、無理に用紙を出す事でもないなと思いそのまま話しを進めていった。
担当者さんが作ったファイナンシャルプランを自分の本当の家計を元に入力していく。
担当者さん「高いローンを組んで、大変な状態になっているご家庭って結構あると思うんですよね。」
私 「わかります。だと思いますね。借りれられる資金は決して返していける金額とは限らないというか。」
担当者さん「はい。新築を建ててから苦労される前にこれを見てどれぐらい借りられるのか知って頂ければと。」
私 「そうですよね、私もそう思って家のローンを考えました。自分達の生活も豊にしつつローンを払っていければと。ローンのために毎日あまり我慢したりしないようにしたいと。」
私 「出来ました。」
家計の 入力を終えると、次は担当者さんが新築後にかかるメンテナンス費などを入力しいった。結果が出る。
組んだローンが毎月の家計に無理だとなると赤字が出る仕組みらしい。
【私のファイナンシャルプラン結果】
赤字だった。
担当者さん「・・・・。」
私 「・・・・。」
担当者さん「メンテナンス費の積み立てを少なくすれば・・・・。」
私の家計の支出を減らせと言わない所が優しい。
私 「だけど積み立て費がそれだけ必要だから入力されたんですよね。」
担当者さん「・・・・はい。」
私の新築ローンも赤字だった事がわかり、この場では救う言葉が見つからないまま私のファイナンシャルプランは終わった。
その後、これまでに起こった話や、担当者さんのプライベートな部分の話を聞いたりした。
そろそろ帰る頃、担当者さんが言った。
担当者さん「では次回の打合せ、来週の10日の土曜日でいいですか?」
(来週も!?なんと!!)
今までにない担当者さんの申し出に少しだけ戸惑うが嬉しくないわけではない。
(いや、むしろ嬉しすぎるから。…なんという展開。)
私 「はい。ですね。またお待ちしてます。」
ごちそうさまでしたとニコニコ顔の担当者さんが帰っていって、なるほどと思った。
(家造りの打合せほぼしていない。打合せシート持って来なかったのはそのつもりだったからか。)
会いにやって来てくれたのかなと思うと、モニターという名目はあっても、正直嬉しい。
2021年7月10日
担当者さん、先週に引き続きアパートに訪れる。
照明の案を練ったり、質問したりした。
そして、前回赤字になってしまった事について弁解がましくも申し出る。
私 「赤字になってしまいましたが、アレは一番支出の多い月で入力したので、一年間で考えると相殺してわりと大丈夫です。後から気が付きました。」
言い訳っぽいけど本当の所でもある。
とりあえず言えたので良しとする。
自分のパソコンを操作しながら、担当者さんと話しをしていた時のこと。
担当者さん「これ、もっと早くというか良い方法ありますよ。」
私 「そうなんですか。どうすれば…。」
担当者さん「ちょっと貸してください。」
(!!)
パソコンに乗せた私の手の上から担当者さんの手が覆いかぶさる。
(待ってください。)
と心で思っても言わない。
言わない理由なんて分からないが、言わない。
(これは偶然だから。あるから、普通に。)
今日は担当者さんの距離がとても近く感じる。
2021年7月15日
担当者さんに電話した。
だけど、担当者さんは急ぎ電話を切ってきた。
(・・・・。)
LINEする。この後の家造りのことを考えたら、いたたまれなくなってしまった。
私 『今日電話して思いましたが、やはり電話取りづらいです。』
勇気を出して言ったから、このあとの担当者さんの反応が嬉しかった。
LINEを送ってすぐだった。
スマホが鳴る。
着信は担当者さんだった。
担当者さん「電話いつしましたか?私とのLINEの前でしたでしょうか?」
私の望む結果の一歩引いたような答え。
(でもいい。)
よくわからない質問をしてきた担当者さんの心が多分私は見えてる。
慌ててるか、電話をしたきっかけにしているか。
(どちらにしろ伝わる。いい加減な態度をしたりしないと決めてる事を。)
住宅ローンを組む銀行さんとのやり取りで相違が出たことが何となく話題に上がった。
担当者さん「ん?それはどういった話だったんですか?」
私 「思ってもみないことです。土地の地目、3ヵ所は宅地にする話で通ってないっていうんです。」
担当者さん「え!?私も全て宅地と聞いていましたよ…。」
私 「ですよね。固定資産税を安くする事が目的で宅地にしないでくださいとも言ってましたし。」
担当者さん「そうですよ。私、銀行に呼ばれて言われたんですよ。」
私 「まさかです。それでこの間電話で銀行に説明しようとして…。そしたらローンのし直しなどを言われ、まして土地をまとめる申請も勝手にはしては困るとか何とか…。」
担当者さん「そんな事になっていたんですか。」
私 「実は。主人にも話してないですが。」
担当者さん「どうか一人で抱えないでください。」
こんな言葉をもらえるなら、勇気をもってLINEをして良かったと思った。
2021年7月17日
打合せの為に2人で事務所に行くと、外で担当者さんが窓ガラスを拭いていた。
夫 「担当者さん、何してんですか?」
担当者さん「結構汚れてるものですね。時間の合間にやってみました。」
意外な行動だったが、この時はあまり気にしなかった。
他に従業員のいない工務店だし、担当者さんが全てやっているから。
事務所の席についてすぐと切り出した。
私 「これから担当者さんと主人がいる所でスピーカーモードにして、銀行から指示された説明を電話でしようと思います。」
主人は黙って聞いていた。
担当者さん「はい。わかりました。共有しましょう。」
銀行に電話をして、言われてた地目に関する説明をした。
銀行 「それはどういった事ですか?」
電話に出られた銀行の方に聞かれたので、状況を伝える。
銀行 「ここに現場の地図もないですし、言われてもわかりかねます。あ、すみません、ちょっと窓口にいかなければなりませんので、また電話かけ直しますが、良いでしょうか?」
私 「はい。すみません。宜しくお願いします。」
1時間後、着信が来る。急いでとる。
私 「続きですが、田と畑の土地と宅地と…。」
銀行 「地図や書類を見てないので何ともわからないのですが。」
私 「ですが、説明をしてほしいと言われましたので、こうして今日…。」
銀行 「私、ローン審査の受付の時いたわけではないので詳しい事はわかりかねます。」
(参った…。今日3人でいる時に話をつけたかったのに。)
私 「わかりました。そうすれば、これまで対応されてきた方が出勤された時、またお話ししてみます。お時間の忙しいなか、ありがとうございました。」
電話を切った。
夫 「俺が仕事しているあいだ、そんなことになっていたんだな。」
担当者さん「いい奥さんをお持ちですよ。」
つかさず、担当者さんが言ってくれる。
(担当者さん、ありがとう。)
2021年7月22日
私はこの日いつも通うエステにいた。
ブログを読んでくれてるエステのマッサージ師さんが施行中に質問してきた。
マッサージ師さん「ブログの担当者さんってどんな人なんですか?男性?女性?事務所に座る〇〇さん(私の名前)は知ってるので想像できるんですが、その向かいに座る担当者さんがどんなかなって思うんです。」
簡単な容姿について聞かれたので、答えた。
(ブログで男性か女性かはっきりわからないんだなぁ。知らなった。貴重な意見。)
(・・・・。性別がはっきりしないほうが面白いかも。)
帰り際、聞かれた。
マッサージ師さん「もしかして、前に言っていた〇〇さん(私の名前)を変えてくれた人って・・・・。」
私 「はい。担当者さんです。」