私の家ができるまで

新築建築までに起きた出来事 

1.工務店との出会いとはじまり

                                                                  

2020年6月

もう一度、外で見かけたあの看板の連絡先に電話してみようと思った。建築も行う不動産会社だ。

ハウスメーカー工務店、もう10~20社は聞いてまわっていた。自分達の予算と内容に見合う建築会社が見つからずにいた。何となく、以前電話してみたその不動産会社に坪単価と詳しい内容を聞いてみようと、ふと思った。前に詳しく聞かなかったのは、吹き抜けの話をすぐに出されたため、予算のかかる建築会社なのだろうと候補から早々に除外したからだ。問い合わせると、また以前と同じ女性の声だった。

 

「坪単価、50万。税別です。」

 

・・・びっくりした。きた!と心躍る。60万前後がほとんどだった中、ようやく当たる。

あとは設備や構造などの内容次第だ。その点は、次期社長に連絡を入れさせますので、と現在の社長が言う。

かかってきたTEL。おずおずと話し出す、次期社長と言われた男性に、少しばかりの不安を感じた。社長と比べて、ちょっと頼りない気がする。聞きたい箇所を確認し、あちらからはUA値、C値の話があった。住宅の内容はほぼ希望に叶ったものだった。換気システムが第一種であったのが気になったが、そこは合わせられるとの事だったので安心した。エアコンが坪単価に含まれてない点は不安を感じた。家族に伝えますと言って話を終える。

電話の最後に、今の担当者でもあるこの方に言われた言葉が、記憶にある。

それは、さらりと、そして明るい声だった。

                           

「ご家族の方に、他の工務店より良さそうですとお伝えください。」

 

この時、私の中でビリッとした衝撃が走った。これまで出会った営業マン、担当者にここまでストレートに言われた事はない。心が波打つ。

電話を切った後ようやく私達の希望に叶う工務店と出会えたことに、ほっとひと息。

 

いい予感がしていた。

 

 

その後、主人に電話でのやり取りを伝え、好印象だった現社長にどうしても会ってもらいたく社長のご自宅で3人での対面を果たした。家づくりは夫婦2人でしていかなければと思っていたので、私が感じた工務店さんを夫にも知ってもらいたかった。建築最中の建物も見せて頂いた。社長の説明でニッチとホスクリーンなる物を初めて知った。

 

    初めに社長に聞かれた私の予算設定は、2100万。

この予算設定は家計簿を見ながら今後返済に苦しまないように相当詰めて決めてある。難しいかもしれないが譲りたくない数字だった。

この予算に社長は太鼓判を押しますといった感じで答えてくれた。

 

「大丈夫ですよ。うちで建てられます。」

  

多くの建設会社を渡り歩いた。ようやくたどり着いた。

  

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