私の家ができるまで

新築建築までに起きた出来事 

7.ローンの条件にも農地の壁

                                                                  

2020年9月

ローンの事前審査を受ける際、銀行の方から土地の地目などについて質問を受けた。融資条件として道路に面している土地が宅地でなければならないとの事だった。

(大変なことだ・・・・!)

この土地は田が道路に面しているため、別の細かい条件がかかるとも言われた。

その事をいち早く担当者さんへメールで伝えた。もし、ローンが借りれられない土地であれば、購入するわけにはいかないからだ。土地の所有者になってしまってからでは遅いと思った。

しかし、担当者さんから返ってきた回答は私の想像の斜め上だった。

 

 私    『ローンを借りられる条件として。道路に面している田が宅地であることとの事でした。』

 担当者さん『道路に面しております田を宅地にする場合、土地家屋調査士に依頼して合筆費用がかかります。』

 

 私    『もしくは、田であった場合は、田を除いた間口が2m以上ないと建物は建てられないとの事です。』

 担当者さん『2m以上の接道条件はクリアしている思います。現地のアスファルト舗装部分は3.3mありました。ですが根拠としまして地籍測量図はなく、断言できるものではありませんのでご了承ください。』

 

 私    『所有権を持ってしまってから、宅地に変更できない、ローンが下りないという事があると大変だと思い、メールしました。』

 担当者さん『所有権がないと、売主さん所有の土地を勝手に地目を変更して住宅を新築るわけにはいかないと思います。』

 

(・・・・・。)

噛み合ってない。

私は不安になった。言いたいことが伝わってないのは間違いなさそうだが、どちらの言ってることが当たり前なのかわからない。もう一度、農業委員会の力を借りなければ、私が心配している点は解決しなさそうだ。

二度目、農業委員会へお伺いしに出向いた旨を担当者さんに伝え、こちらの考えを再アタックした。

 

 私    『調査士さんに宅地への変更が可能かどうかの確認が必要ではないか。』

 担当者さん『費用は 発生しますが、現場確認をしてもらいますか?』

 

 私    『間口の長さを建設課などへ連絡し、念のため確実な根拠が必要では。』

 担当者さん『建設課へ 問合せしました。送信データの資料を受け取りました。こちらのデータから読み取ると間口の2mは 確保されております。』

 

 私    『借入の銀行へ地目などの条件を聞く点。聞いてない条件もあると思います。』

 担当者さん『こちらの 質疑に関しましては、突っ込んで聞いてませんが、田と畑を地目変更しなくても 宅地と建物以外に抵当権を設定するとのことでした。』

 

宅地、間口の件はクリアしたようだが、最後の担当者さんの発言がよくわからない。建物以外に抵当権設定するというなら、何に設定するのだろうか?抵当権設定というワード自体、私には難しい。難しい事はわからないけど田・畑・宅地・建物の中で、田でもなく畑でもなく、建物でもないものの設定とは何になるのだろう?

単なる文面の誤りなのか、それとも本当にそういう事が可能なのか?

再度、短い文面へと重点を変えてメールで質問するがそれきり返答が来ない。夜遅く夫が返って来てから内容を見てもらい、今度は先ほどの問い掛けを含めずに追加メールを送った。

 

私    『17日の5時頃か、20日の都合の良い時間に3人で会う事は可能でしょうか?

 

次の日返信があり、17日に会う約束をした。次の話し合いは大変な作業になりそうだと考えていた。私の心配している事が全く伝わってない。何故わっかてくれないのかとヤキモキする。土地を購入してからローンがおりませんでは困るのだ。それだけの事ではないか。何故伝わらないのかと疑問だった。

ここをクリアしないと、私達は家を建てられないだろう。この工務店で建てたい気持ちと、そうはいかない現実とが対立していてこの先が見えない。

 

どうか、上手くいきますようにと祈りを捧げる。

 

 

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