21.自分を大切にすること
2021年3月21日
担当者さん、夫、私。
事務所で3人は顔を合わせる。
私 「私達はあなたの家庭の事情に巻き込まれ、合わさせられている。」
担当者さん「そうして下さいと言ってはいません。」
私 「担当者さんから「合わせて頂いてありがとうございます。」と返される度、辛かった。私はあなたの家庭の事情に合わせてあげたわけではなかった。」
担当者さん「そうでしたか。申し訳ありません。」
私 「3、4日会えないと言った時から消せない事象が出来てしまってます。私はあなたのご家族に合わせたんだから、あなたのご家族も私に合わせるべきだ。」
担当者さん「家族に言えというんですか?」
私 「はい。」
担当者さん「絶対いいませんよ!私は。そんな事を言ったら、あなたを嫌うでしょう。自分の価値が下がるような事を言わない方が良いですよ。自分の不利益になるような事なら言うべきではないと思いますけどね、私は。」
担当者さんはとても強い口調で怒っているようだった。思わずたじろいだ。軽蔑され、嫌われたかもしれないと焦った。
私 「・・・・。合わせろと言いたいわけではありません。しかし、この事実は知ってほしい。我慢したのは私です・・・・。これは事実です。原因を作ったのはそちらです。消すことが出来ません。」
担当者さん「・・・・。〇〇さん(私の名前)は犠牲者だ。私のせいで。」
担当者さんから犠牲者だという言葉が出て、私はようやく伝わったと安堵した。
今回の件、守られるべきは私であってほしかった。
2021年3月22日
私は担当者さんと電話をしていた。
担当者さん「私のために、今までここまでしてくれるお客さんはいませんでした。どうしてですか?」
私 「どうしてって・・・・。」
担当者さん「〇〇さん、本当の気持ちを押し殺さなくてもいいんですよ。」
私 「・・・・。私にもよくわかりません。」
担当者さん「〇〇さんは犠牲者です。ですが、私の家族にはこの件を絶対話しません。」
私 「それは、家族を守るためですか?」
担当者さん「・・・・そうですね。」
私 「何と言っていいか、自分が何を考えていて、その答えが何なのか・・・わかりません。ただ、その発言辛いです。」
担当者さん「〇〇さんの中で天使と悪魔が戦っているようですね。ご主人さんに聞いてみたらどうですか?」
その後も電話や、LINEで担当者さんと連絡を取り合ったり、話し込んだりした。
2021年3月23日
私 『担当者さん、どうして私にそんなに優しいのですか?』
担当者さんからLINEで返答は来なかった。私ははっきりさせられないもどかしさの中にいた。思わず、工務店を営む同級生にLINEして、でもすぐに送信取消ボタンを押してしまった。
2021年3月24日
朝早く、LINEが届く。
同級生 『おはよさん。メッセージ取り消したっつー事はよ、打ち合わせ上手くいってねーな?』
(・・・・!!凄い。参った。)
担当者さんから昨日の夜の返答が届く。
担当者さん『どうして優しいのかは自分ではわからないですね。私なんかよりご主人さんの方が〇〇さん想いで優しいと思いますよ。』
返した。
私 『・・・・。担当者さんの発言、行動に対応していけないかもしれません。主人も優しいですが、担当者さんとは立ち位置が違いますので。』
とんでもなく、辛い状態にいた。食事が取れないはもちろん、フワフワと生きてる実感さえなかった。
担当者さんに犠牲者と言われながら、放置されている自分の存在を知った。「あなたは犠牲者ですよ。」と言われながら仕打ちを受け続けているような。
(どうしたらいい?)
私なりに私を守るための手段を模索しはじめてた。
(このままでは、押しつぶされしまうから。)
(しっかり考えて。)
その後、担当者さんから返ってきたLINEはいつもの「すみませんでした。」だった。
その日の夕方、フワフワと漂いながら美容室にいた。髪を染めながら・・・・頭に突然浮かぶ。
💡!
(良い答えが出た気がする。)
忘れない内に書き留めたくて、店員さんにペンと用紙をもらった。
髪にぐるぐるとラップとタオルを巻いた状態で、頭に浮んでくる言葉をヅラヅラと書いていった。
答えに確信が持てる…かどうかは分からないけど、私が言える最高の答えだと思った。
夜、同級生にLINEする。
私 『私、考えただども…。工務店に言うべき内容を!』
同級生 『なに怒ってんのよ。』
私 『うん、そうなの、怒り心頭!少し酔っ払ってるが、意見聞いてもらえる?』
同級生 『いいよ~』
同級生と電話で語り合った。
私の出した答え、これまでの経路、そして工務店を営む同級生が思う家造りの精神と大事な事。自分が若い頃そうだったように担当者さんの年齢から、分からない事もあるだろうとアドバイスを受けた。
同級生 「気にしないで、しっかり自分をわかってもらえ。こんな所で揉めてるけどこの先の家造りはもっと大変だぞ。一人でも行け。行って話せ。」
私 「うん。自分の考えに自信がもてた。」
同級生 「(笑いながら)もしかしたら、もっと仲良くなるもしれないしな。」
(・・・・!)
同級生はきっと、私をよく知ってる。
最後の言葉は、隠していたことだったから。驚いたけど、「それでいいよ」と背中を叩かれた気がして、心が軽くなる。
担当者さんに一対一で話し合いたいとLINEする。
担当者さん『では今週の土曜日の午後でしたら大丈夫ですが、いかかでしょうか?』
今度は絶対、伝えてみせる。