私の家ができるまで

新築建築までに起きた出来事 

29.打合せの中止

                                                                  

 2021年6月16日

朝一、LINEが入った。

担当者さん『予定通り地盤改良工事を行います。』

その数時間後。現場の写真が送られてくる。

あれ?と思う。

(地盤改良工事、見せてくれるって約束だったのに・・・・。)

 

仕事のお昼休みに返信した。

私    『今日、4:30分ごろ行ったら、見られますか?』

 

その後4:30分を過ぎても連絡が来ないので、現場に直行した。

 

誰もいなかった。

 

私    『見に行きました。もう終わってしまったみたいですね。教えてもらえると思ってました。残念です。』

すぐに返信が返ってきた。

担当者さん『連絡不十分で本当にすみませんでした。』

私    『本当です。』 

やるせない思いが堪えきれなかった。

私    『それとも私の伝え方に相違が生じたのですか?』

担当者さん『そんなことございません。私の連絡不足と認識不足です。』

私は謝られても引くことができないほど、見れなかった事が悔しかった。

私    『もう二度と見る機会はありません。悔しくて仕方ありません。』

 

 

次の日、担当者さんと電話で話した。

 

約束していた現場の見学をさせてもらえなかった悔しさをぶつけたかった。謝罪でなく納得のいく説明がほしかった。

 

そんな時、突然であった。

 

説明を受け家造りの話が進む中、聞こえてきた誰かがいる物音。

そして電話の側でまできて聞こえた幼い大声。奥からも聞きこえる誰かの声。

担当者さんの電話の奥は一瞬、バタバタと騒がしい。

 

ひやりとした。そしてざわざわした。

 

担当者さん「すみませんでした。それで、申請書の件でしたね・・・・。」

動揺。焦り。嫌悪感。

入れ替わり立ち替わり、心に渦巻く感情。

すぐにフェードアウトした声、頭に残って離れない。

私    「はい、申請書については・・・・。」

 

(ダメ。このまま受け入れて終われない。)

 

私    「何か周りが騒がしいようですね。お忙しいようなので、落ち着いてから電話しましょう。」

担当者さん「すみませんでした。大丈夫ですよ。」

穏やかに返す担当者さんとは裏腹に私の心はざわついている。

私    「いえ、後にします。それでは切りますね。」 

電話をプツンっと切った。

 

もう、声はしていなかった。一瞬通り過ぎただけであった。それなに電話切るほどのことなのかと、誰かに責められようなものなら恥ずかしさで返す言葉もない。

(違う。)

違がわないと否定されてもなお、私が担当者さんに言いたいことがある。

 

すぐにLINEで伝える。

私    『すみません、これらの会話、非常にまずいです。人に聞かれるのは。困りました。今、考えてます。』

担当者さん『事務所の和室の方にいた娘が不意に近くに来ました。事務所にいたのは私と娘だけです。』

私は思いつく言葉のまま連投をした。

私    『今日のやり取りについて、他言無用はもちろんのこと他の方の記憶にも残されないです。』

私    『また、すみませんが他にも声がしました。』

私    『また、たとえご家族であっても今日の事を口止め、聞いてなかったか確認さえも困るところであります。』

私    『重々承知かと思いますが、念のため伝えます。』

私    『この件も含めて土曜日改めて相談させてください。』

担当者さんからも説明が入る。

担当者さん『こちらの状況がわからないかと思いますが、私の電話を聞き取れる距離にいたのは、一瞬の娘だけです。他人に聞かれてよろしくない内容の際には確認し合いましょう。』

私    『娘さん以外の声も私に聞こえた=担当者さんの聞こえる範囲に他の方がいたかと思います。担当者さんの返答も聞かれても困ります。』

担当者さん『〇〇さん(私の名前)に聞こえたかもしれませんが、その声の人は距離遠い所から大きい声で呼んでいたので受話されたかと思います。』

 

LINEのやりとりは次の日まで続いた。

 

仕事のお昼休みに打ち返す。

私    『私にとっても大事な家造りの話をしています。お子さんはもちろんのこと、ご家族がいる場合は気にかかってしまうので、面会も電話もしません。以前もそのような話をしました。』

担当者さん『了解しました。』

私    『ただ、今回の場合、担当者さんから着信があった際に迂闊にもうたた寝してしまってすぐに出られなった私に原因があると思います。待ってる間、正直疲れ出てしまい、すみません。』

担当者さんとの約束の電話にすぐに出られなったから、今回のように家族が入り込んでしまう状況になってしまったんだとも思った。可能性として。

 

私    『確認し合いましょうとのこと、そうですね。答えて頂き、考えても頂きありがとうございます。』

 

担当者さん『ご迷惑をおかけしまして、申し訳ございませんでした。』

 

このやり取りは冷たい空気が流れているのか、それとも担当者さんは私の気持ちを汲んでいるのか、わからないけどアプローチをやめようと思わなかった。

 

私    『明日、昨日の話の続きをしたいんですがよろしいですか?』

担当者さん『今の時間ぐらいでしたら大丈夫ですよ。』

明日の電話のオッケーをもらった。更に約束をつけようと試みた。

私    『22日の午前中行きます。ご見学、ご説明どうかよろしくお願いします。』

担当者さん『私のわかる範囲で宜しければ、ご説明します。』

私    『可能ならば他にもアレコレやり取りしたいんですが。』

担当者さん『私はある程度ご説明したら現場を退席しようと思ってました。』

私    『そうでしたか、流石に私1人で作業見るのも…。午前中他にご予定ありますか?』

担当者さん『立ち合いの後で打合せがありますが、調整してみます。』

私    『ありがとうございます!申請書の話も出来ればと考えてます。』

勇気を出してこれも聞いてみようと思った。

私    『ところで。以前のような長い電話は難しいのでしょうか?』

 

 

また、次の日までやり取りは続く。

 

朝一でLINEが返ってきていた。

担当者さん『22日は可能な限りいますが、急用が入ったら退席すると思います。』

担当者さん『以前のような長電話は難しいと思います。日中は大丈夫ですが夕方からは難しいですね。』

(゚ Д゚ ;)

(゜-゜)

(-_-;)

この二つの返信にへこんだ。

秒で楽しみは消えて、明日からの生きる栄養などはほとんどない。

 

私   『もっとワイワイと担当者さんと家造りしていけると思ってましたが残念です。』

 

せめて私の強がった気楽な発言でごまかし、3日間続いたLINEは終わった。

本当に伝えたかった事はちゃんと伝わったのかは不明のまま。

 

 

夕方、電話をする約束を担当者さんとしていた。

色んな事が途切れたと思っていた私に意外な展開が訪れた。

私    「本当は22日の午前中、現場での見学後、事務所に行って登記申請書の印刷とあとコンセントの位置などについて打ち合せみたいに出来ないかなって思ってました。」

担当者さん「そうだったんですか!?てっきり私は外で申請書の話をするぐらいなのかと……。わかりました。そうしましょう。」

 

乗り気でないと思っていたが、午前中、時間を設けてもらえることとなった。

(ん?内容によってOKだったのか・・・・。)

詳しく伝えれば、それで良かったのにと後からわかった。

 

しかも。

担当者さん「私のLINEって、事務的って感じじゃないですか?淡々と文書を打ってるだけの。」

私    「そうですね。気を使ってるのかと…。」

担当者さん「実は、気持ち入ってないなーとかって思われてないか不安だったりするんですよね。」

 

(そうだったんだ。意外な本心……。)

 

担当者さん「本当は絵文字とか使って返信した方が良いって思うんですが、パソコンで絵文字打つのってちょっと面倒なんですよね。冷たい感じがするって、思ってなかったですか?」

私    「お客さん相手だから、気を使ってるんだろうとは思ってました。当たり前のことと。」

(本当は、絵文字入りのLINEがたまーに来るの喜んでいたけど…。)

と、そこはわざわざ言わないことにした。

 

電話を切った後、このブログに初めて読者がついたので喜びを隠し切れず、担当者さんに吉報LINEをする。

 

私    『初めて読者がつきました。やったね!』

担当者さん『すごーい!!やりましたね😊👍』

 

絵文字付きだ!(*´ω`*)Ь

 

担当者さんと良い関係が構築されていく感じがした。

 

 

2021年6月22日

担当者さんと約束の丁張の見学後、打ち合わせをしに2人事務所に向かった。

私は話があった。

この間LINEでしっかり言えなかった、そして担当者さんに理解してもらってないことを。

私    「またですみません。担当者さんへ伝えたいことを文章にしました。送ります。」

担当者さん「!、はい、どうぞ。」

 

送信。

【事務所で目の前の担当者さんに送ったLINE】

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ひとり考えてまとめた文章。担当者さんと出会って悩む度、ケータイのメモに書いてきたのは何度目かというほど、書いてきた。

こんな事はこれで終わりしたいのが本音。

 

担当者さん「お金も……ですか。」

私    「そこは冗談めいた所だったんですが、それも本当だなって後から思ったのであえて入れました。」

担当者さん「・・・・なるほど。」

 

正直、私の伝えたい願望はあまり担当者さんの心には響いてない気がした。

全くではないけど、なんとなく。感。

 

担当者さんとの打合せを終え、事務所を出た。これからまた元の現場に向かって、解散の予定となった。

その時気配を感じた。

遠くの住宅の玄関から出てくる女の人らしき人物と小走りの子供。

私は急いで車に戻った。担当者さんも自分の車に乗り込んでいた。

車のサイドミラーでちらりと見て感じる。

 

(怖い・・・・。)

 

なぜか威圧を感じた。

 

 

2021年6月24日

記憶から先日出くわした事務所の玄関先での出来事が離れない。

(次もまた起きる。)

そう思うと苦しさで胸が痛かった。

あれこれ考える時間が続いた。

 

この日、私は固定資産税の話もあったのだが、そのついでに担当者さんに自分の胸の内を明かしたことがあった。

 

    ところが、何を話したか、今となって思い出せない。

 

重要な話、自分の内面に関する相当な話をした事だけは間違いなさそうなのがLINEのやり取りに残ってるだけで、思い出せない。

 

これは電話後、送ったLINE。

私    『今日の気持ちは誰にも知られたくないものでした。どうか、お願いします。私の本心は担当者さんだけの中にしてください。』 

 

担当者さんからは了解しましたというお返事がきていた。

 

 

2021年6月27日

今日は9:00から打合せの予定があった。

朝の支度をしながら夫に言った。

自分にとってはとんでもない事を言い出した。

私    「今日の打合せ中止にしてもらおうかと思う。何だか行きたくない。」

 

苦しく、ドキドキとムカムカする心と心臓。

夫は言った。

 

夫    「俺は構わない。けど、それなら早めに連絡したほうがよくないか?」

 

 

初めて、打ち合わせの中止を担当者さんに告げた。

拒否反応、だと思う。

 

 

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