11.農振除外申請書、提出
2020年10月
間取りの事ばかり考えていた。夜、一旦眠るが数時間後には起き、浮かんでくる間取りを描いていた。ほぼ毎日そんな調子だったので、夫には大丈夫かと言われた。
10月3日
担当者さんへメールを打つ事が多くなった。
私 『間取りの中で、脱衣所が6帖だと広すぎるのではと思いました。脱衣所には少し広めの創作洗面台と洗濯機、タオルなどを閉まっておける作り付けの棚を考えてます。エコキュートも。』
日中眠くなる事もなかったので、これは覚醒というものではないかと思う。
一生住む家になるから、これ以上ない完璧な間取りを考えたかった。
トイレの位置と玄関の位置に悩んだ。
家の各部屋をそれぞれ一番良さそうな場所に置こうとすると、いくつかの部屋が適正な形で置けなくなってしまう。その部屋がトイレと玄関である事が多かった。窓のないトイレを家の中央に置きたくはないし、玄関も広さを確保しながらプライベートに配慮した位置に置きたい。しかも玄関の位置は出入りの関係上、だいたいこの辺りだと決めていた。坪数を増やせば、この問題は解決するがそうすると予算が跳ね上がる事になる。一坪増やしたら税別51万プラスされてしまう。
どうすれば27坪の中に希望を叶えた住みやすい配置が出来るのか?
かなり試行錯誤した。
10月17日
私 『ポーチ分の事を27坪に含めてなかったので、この間取りを少し狭めなくてはなりそうです。トイレは絵では1畳ですが、小さな収納をつけた1.5畳の方が良いかなと考えてます。』
【私が考えた間取り3】
以前作った間取りから一転、新しく考え直した。
方眼紙のマス、4つで半畳、8つで一畳として作った。これを担当者さんにメールで送った。あとは担当者さんがパソコンで正書してプラン図として作り直してくれる。
この時は送るメールの内容さえもテンションが上がったまま送っていた。
私 『思わず夢中になって作っておりました。ダメな所や分かりずらい所は、教えてください。内観の絵を描きながら、ワクワクしてお待ちしています。』
待ってる間、内観のイラストを描いて立体的に見ることで、自分の家を疑似体験して楽しんでいた。我が家の出来上がりが待ち遠しい。
10月20日
担当者さん『 昨日 土地改良区より 意見書が 交付されましたので、農政課さんへ 農振除外申請書を提出しました。』
担当者さんから一報がはいる。
年に2回しかない農振除外の許可申請のチャンスだ。
どうか無事に早く許可が下りてくれと、そればかりが脳裏に宿る。今は間取りの事や家に何を付けるか考えてこの不安を乗り切れそうだと思っていた。